5年に一度の中国共産党大会が開幕しました。3期目も含めて長期政権に就こうとする習近平国家主席が1時間45分の演説を行い、特に台湾統一に向けて強い意欲を示しました。その中で「武力統一の選択を排除しない」と強調し、強国を目指すとしました。ウクライナ侵攻の現状から見て武力侵攻が決して世界から受け入れられないことを知りながらも敢えて台湾に向けて武力を使うことも辞さないと。今すぐにということは難しいとしてもこの5年間、またそれ以降も常に日本はその脅威に晒されなければならないことを肝に銘じなければならないでしょう。更に北朝鮮のミサイル発射や核実験などでの緊迫感も増す中で、平和ボケした日本国民に国防意識の高揚を促す必要性を強く感じました。かつて明治維新の際に、ウクライナで英国との戦争に敗れた帝政ロシアが方向を転換し、極東の島国日本に侵略しようと対馬に拠点を構えたことがあります。幸いその時は排除することが出来ましたが、状況はあの頃と酷似しています。中国と台湾が戦争するようなことになれば沖縄は再び戦場になり兼ねませんし、北朝鮮やロシアはその間隙を突いて攻撃してくる可能性は大です。そんな重要環境を前にしても日本国会は低次元的な課題に振り回されているのが実情です。安倍元首相を失ったことがどれほど大きいか改めて認識させられます。第二の安倍元首相の出現を切望するものです。