早い段階での梅雨明けがあって猛烈な暑さが続いたかと思うと、今度は梅雨に逆戻りのような大雨が列島を襲ってこの週末は不安定さが増しそうです。コロナの第7波が忍び寄っている中で、またあの「ゲリラ豪雨」だとか「線状降水帯」だとかという単語が並ぶたびに鬱陶しさを通り越して恐ろしさを覚え、遠い昔をついつい思い出してしまいます。それはまだ中学生だったころの夏休みの最後の週辺りで起きた集中豪雨による水害を体験した記憶です。近くを流れる一級河川の堤防が決壊して一気に住宅地に水が押し寄せて来ました。夜の8時頃に玄関からチョボチョボ家屋に水が入って来たなと思う間もなく、床下に侵入し、見ている間に畳がポカポカ浮き始めました。家財道具を2階に上げているうちに既に胸まで浸かるほどにまで達していました。これ以上は無理だと判断して家族全員2階に避難しましたが、翌朝になって景色は一変していました。家が流されなかっただけでも不幸中の幸いで、地元の消防団の人たちが小舟に乗って安否を確かめに来たり、救援物資を届けてくれたりしてました。数日後に水が引けた後がもっと大変でした。家中に汚水の混じった泥がたまり、それが悪臭と重なって災害処理に大きな妨げになり、1ヶ月以上もかかってようやく落ち着きを取り戻しました。そんな記憶がこの豪雨が到来する度に思い起こされます。自然との闘いではありますが、この長い戦いはまだまだ終わりそうにありません。