「まぐろまんを寿司ネタとして使いたいのだが、生憎調理できるしっかりした料理人がいない」との声を最近はたびたび聞くようになりました。そこでまぐろまんのスライスを作って欲しいという要望は結構上がって来ますがその度に「弊社の工場では冊までが精一杯で、スライスを作る人材がおりません」と断り続けて来ました。かつてのように和食店や割烹、お寿司屋さんで本格的な職人さんが本当に激減しているようです。現代は、包丁を持って調理するというよりは、出来上がった材料を並べて提供するという風に大きく社会が変化しているようです。それは和食だけではなく洋食やホテルでも同じことが言えるようです。ですのでその象徴とも言うべき「スライス」が本当に重宝される時代だと思いました。長崎の老舗ホテルからも夕食バイキングに提供するお寿司のネタで本マグロのスライスの案内をして欲しいという依頼を受けました。既製品は本当に見事で、1枚が9gときちんと整っています。味もしっかりしています。ただ何か大事なものを忘れて来てしまった感じだけは残ります。