大得意先問屋の部長が「実は〇〇商会の常務から出禁と言われたんや」と言って複雑な内容を話してくれました。4月にウナギの値上見積書を送って「6月からお願いします」と言っていたのに「そんな話は聞いていない」と一蹴されたとのこと。今度ははっきりと「それなら8月からお願いします」と確認を取ったのに「9月からにしてくれ、売り先が値上げに応じてくれないんや」と言われ、部長は「それは弊社の問題ですか、弊社は4月から再三再四明確に見積もりを出し猶予を持って8月からの了解を得ました。それ以上は弊社の問題ではなく御社の問題ではないでしょうか」というと先方の常務からいきなり「出て行け、出禁や」と言われそれ以降1ヶ月近くなるが行けてないというのです。今回はまぐろまんの値上げ交渉に行かなければならないのだが、そんな事情で自分はどうしようか迷っていると告白されました。自分が悪ければしっかり頭を下げてお詫びもしようがあるけれど、誰に話しても「部長は悪くない」と言われるし自分も落ち度はないはずだと思うので、行くに行けないでいるというのです。長い営業活動の中でこんな事態は全く初めてだと言っていました。まぐろまんも原料の高騰に伴う値上げは理解できるが、果たしてこの事情の中で〇〇商会の常務が受け入れてくれるかどうか不安なので、その点を汲んで対応して貰えないかとの依頼を受けました。沢山の営業活動の間には「理不尽」と思えることが多々ありますが、それを如何にクリアするかというのも営業の醍醐味でもあります。時間を掛け、じっくり考えて回答しようと思います。