大正14年生まれで98歳になる母は故郷で元気に暮らしているようです。コロナ禍いがあってなかなか会いには行けませんでしたが時々電話すると「元気だよ」と返してくれます。春先に風邪をこじらせて「もう駄目だ、いつ逝くか分からないがもういつ逝ってもいい」などと弱音を吐いたこともありましたが、それも1ヶ月余りで全快し元気を取り戻したようです。デイサービスに日帰りだったり宿泊だったりを重ねながらいつものルーティーンを繰り返しているとのことでした。貧しい農家で育ち、父親が早くに亡くなり、兄二人が出征したことから小学校もまともに出たかどうかわからないほど母親を助け3人の妹の世話をして来ました。そんな母の楽しみが「読書」のようです。難しい漢字があると辞書を引きながらメモしているとか。「そんなに勉強してどんな将来に備えているの?」と聞きながら電話口で大笑いしました。元気でいてくれさえすることが何よりの感謝です。遠くに住む母を思いながら今朝6年近く同居していた娘が転勤で他県へ行きました。無性に寂しさが込み上げて来ました。