20年以上前に知人の眼科医から「将来もしかしたら緑内障になる可能性がある」と告げられたのですが、予想に外れることなく緑内障になってしまいました。自覚症状は全くなく、視野が徐々に狭まり、気が付いた頃には末期に達し、ほぼ失明するという恐ろしい病です。現在日本国内の失明者のトップが緑内障だと言われています。原因は不明で、眼圧を下げる点眼薬を差し続けることで症状を遅らせることがほとんどの治療です。早期発見が唯一の道で、有難いことに20数年前に「可能性」を示唆された知人に感謝の気持ちで一杯です。幸い近くに専門医がいて、3ヶ月に一度通院し検査や経過を診て貰っています。春先にはレーザー手術を受けることでかなり眼圧が安定しているようでまずは一安心です。毎回の検査はかなり厳しいものですが、それでも失明を避けられることを思えば苦にはなりません。誰しも精神面や肉体面に一つくらいは課題を抱えていると思いますが、私の場合は「緑内障」がそれです。高齢の身ではありますが、それ以外はほとんど悩みもなく元気に過ごせることが何よりです。感謝の思いを持ちながらひとつでも社会に貢献できればと考えています。