一昨年の夏、現地に住む友人の招待を受けベトナムに旅をしました。若かりし頃ベトナム戦争のニュースを聞きながら大国アメリカを打ち負かした国はどんなだろうかと興味を持っていました。訪ねてみると街の活況はめまぐるしいものがありました。しかしそれも実はつい最近米国との関係修復で急に活気づいたのだと教えてもらいました。それまでは共産圏ということで国家も国民もかなり貧しさを強いられてきたようでした。政府は他の共産主義国家とは違って国民を第一に考えるので信頼が厚く、理想世界に近い国づくりを目指すことが出来、米国からの支援でそれが徐々に叶いつつあるちょうど途上の時の訪問でした。(現在はコロナ禍でかなり厳しさがあるようですが)さて、今日たまたま同行営業をすることになった社長が「毎年シンガポールに行っていて、もう13回くらいになるかな」と話してくれて「是非コロナが収束したら連れて行って下さい」とお願いしました。この年になるまで何ヶ国かは行って来ましたがシンガポールだけは機会がありませんでした。かの国に行きたいたった一つの理由は、旧陸軍近衛騎兵隊だった父がシンガポール戦線で戦ったという話を幼い頃に沢山聞かされ、いつかチャンスがあれば行ってみたいと願い続けてきましたが、なかなかその機会に恵まれませんでした。今はまだコロナで海外に出ることは出来ませんが、いつかこの社長と一緒にシンガポールに行くという夢を持ちながら、遠い父への思いに胸を弾ませました。