来年3月には98歳になる老母から「林冠(かんむり)に、下の方は煩悩のボンという字を書き、次は金偏にワラベ(童)と書くんだけど、これ何という字かな」と電話が入りました。「ちょっと待って調べて見るから」と向かったのはパソコンのIMEパッド(手書き入力パッド)でした。そこに林冠を書いて、下に煩を入れてみましたが、そんな字は出て来ません。煩の字が違うかな、と思い「ボン」の字を知っている限り書いてみたところ凡人の凡がヒットしました。「梵」という字に間違いなさそうです。次の字は金偏に童ですから「鐘」ですぐ分かりました。梵鐘の字をネットで検索してみると、いろいろ難しい講釈が述べられていましたが、結局は「お寺の釣り鐘のこと」と出ていました。その梵鐘(ぼんしょう)を老母の携帯ショートメールに入れると早速「分かったよ。自分でも釣鐘のことじゃないかと思っていたんだ。そう思って読んでいるとしっくりいくんだが、どうも読み仮名が分からなくてね。」との返事が返って来ました。これでスッキリしたようです。近年にない豪雪で家中が雪かきで大騒ぎしている中、老母はひとり楽しく読書に耽っているようです。