「あんたんところは詐欺みたいなもんや」電話口からいきなり聞こえてきた声には驚かされました。営業担当者から「〇〇さんから最近のまぐろまんの質が低下している」との知らせを受けて早速使用して頂いている仕出し屋さんの社長に電話を入れると先のような返答でした。詳細を聞けば「最初のサンプルは本当に良かったので使うことを決めた。しかしその後から少しずつ品質が落ちて来て、最近では解凍した後の数冊は必ず変色していて使えないものが出る。筋は仕方ないとしても変色はどうにも使いようがない。確信犯やで。少しずつ目立たないように若干品質の劣るものを混ぜて寄こす。マグロ屋がよく使う常套手段や」と一気に捲し立てました。再発防止を徹底しますとお伝えして一旦電話を置きました。すぐに本社工場に連絡を入れました。「最近は他社からは全くクレームがないので自分たちもそれには驚きだ」との返答は工場としては当然ですが、お客様の生の声も事実です。まぐろまんは完全なる規格品ではないので送る側の基準と受け取る側の基準に若干の違いがあり、原料や部位によっても多少の相違があることは間違いありません。ノークレームを標榜して製造販売している限りは「お客様の声を真摯に謙虚に受け止める」ことが第一です。クレームがあってもそれを挽回するほどの商品力と誠心誠意があればすべてが解決できると信じています。直接訪問して面談しながらしっかりと対応することで更に上を目指しって行きたいと思います。