1918年(大正7年)8月20日に誕生した父は、2005年(平成17年)8月26日に87歳で母(現在96歳)と3男1女を残して他界しました。今日がその17回忌に当たりますがコロナ禍で法要はせずに実家でお墓参りだけで済ませると知らせがありました。農家の5代目当主でしたが、戦時中は近衛騎兵として外地(主にシンガポール戦線)で従軍し終戦前に除隊したと聞いています。戦後はひたすら農業に従事して米作に励み母や長男と共に田畑を拡張していきました。晩年は地元集落の区長を長年務め功労者として讃えられながらその生涯を閉じました。高校を卒業した後地元を離れた私にはその後父母と共に暮らした時代がなく、高校までの期間も父母はその大半を農家の野良仕事のために不在が多く、一緒に過ごした記憶がほとんどありません。最近自分の顔を鏡で見ていてハッとすることには鏡の中の顔が父の顔と全く同じに見えることです。昔は全く気付きませんでしたが日を追うごとに似ていくので父が傍にいるような感覚になります。そういえば父は短気でよく叱られては土蔵に閉じ込められた記憶がありますが、私もだんだん短気になっていると妻に言われて驚くばかりです。つい先日息子家庭から「第二子を懐妊した」との報告があり、親から子へそして孫へと血筋が繋がっていくことを実感しました。