8月末に得意先の問屋担当者から「同行営業をお願いします」との依頼を受け、向かった先は大阪の中心街の一つミナミに最近オープンしたばかりの高級ホテルでした。指定された時間帯が11時30分ということで「大丈夫かな、この時間帯はヤバいんじゃない」と思いつつ、5階の厨房前まで来ました。やはり厨房には入れず、総料理長と僅か5分ほどの面談でした。大急ぎで商品説明とサンプル(キハダまぐろまん)を1冊渡して「試食して見て下さい」と早々に退散しました。「ちょっと難しそう」とは思っても口には出さしませんでしたが、更に難しいと思われた理由はこの問屋とホテルの間にもう一社帳合で絡んでいることでした。ほとんど意識もしていなかったのに今朝担当者から電話があり「ホテル、決まりましたよ。」とのことでビックリしてしまいました。彼が言うには「サンプルはキハダだったんですが、実際の注文はバチでした。いきなり10㎏です。」と弾んだ声でした。営業の妙味です、どんなに準備して投入しても決まらない時は決まらない。しかし決まる時はあっという間です。相手を選ぶことなく、真摯に一生懸命真面目に投入していれば必ず報われるということを再確認させて貰いました。