我が社のホームページでも紹介している「媛スマ」は愛媛大学の協力の下で完全養殖に成功した素晴らしい魚です。あまり聞き慣れない名前ですが、マグロとカツオの中間に位置するような魚で、食べると全身がトロ食感の美味しさが特徴的です。大量生産までにはまだ時間が掛かりそうですが毎年2万尾、4万尾と数量を拡大し、将来的には海外も視野に入れての生産を計画しています。ただ養殖といえども水温調整や赤潮対策などがかなり難しく、昨年末には大量の死亡を出すという事故に遭遇してしまいました。それでも今年は順調に出荷が進んでいます。そんな中新たなニュースとしてこの媛スマの冷凍品を製造している加工場を紹介して貰い、早速連絡が取れました。元々2㎏前後の魚体で鮮魚(フレッシュ)でのみ出荷していましたが、その加工場で半身フィレ(カマ付)にして真空パックで出しています。現在はまだ試験段階で1トン程度だそうですが将来的には量産体制も見越しているようです。早速規格書やサンプルを取り寄せて研究してみようと考えています。冷凍品が発売されると更に安定供給が見越せるので販路的には非常に面白くなりそうです。まぐろまんと一緒に海外向けには向いていると感じています。何といっても現地(愛媛県愛南町)で試食した時の食感が忘れられません。