世界主要7ヶ国首脳が広島に集まってのサミットが開催されています。先進国家がそれぞれの自国の国益を優先しながらも、それ以上に世界の難問に立ち向かおうという姿勢で毎年開催することに大きな意義があると思います。もちろん広島開催の最大のポイントは唯一の被爆地から「世界で二度と核兵器の使用は認めないし絶対に使用させてはいけない」という強いメッセージの発信です。そして現在もなお戦渦で苦しむウクライナを支援しながら一刻も早くこの無意味な戦争を終結させることも大きな目的の一つです。しかし現実的にはその戦争当事国であるロシアが核使用をちらちかせ戦争の長期化を図ろうとしているし、強(したた)かな中国の台頭に対する対応も非常に難しい。意思表示の明確でないインドをはじめとする第三国やグローバルサウスと言われる国々をどのように味方に引き寄せながら世界の主導権を維持できるかが大きなカギになるものと思います。温暖化問題や環境問題など山積した課題を解決する糸口を見出すのは決して並大抵のことではないですが2023年の開催国(議長国)が日本であるということで、そのリーダーシップを大いには発揮して欲しいと岸田首相に期待するばかりです。